2026.08.26

夢、誰かのきっかけになること

八木ジン アート

「夢は何ですか?」

昔なら、もっと簡単に答えていたかもしれない。

海外で展示したい。

有名になりたい。

大きな作品を作りたい。

写真家として成功したい。

そういうことを考えていた時期もある。

でも、今は少し違う。

最近、自分の夢が何なのかと考えると、

自分が作ったものが、自分の手を離れていって、また自分が見たことのない世界に出会えること。

なのかもしれないと思う。

作品を作って、展示する。

誰かがそれを見る。

何かを感じる。

その人の中に残る。

そして、その人の中で、自分が考えていたこととは違う何かに変わっていく。

それが面白い。

自分が作った作品なのに、自分だけのものではなくなっていく。

そんな作品を作りたい。

だから、写真だけにこだわる必要もないと思っている。

写真で伝えられることがある。

でも、写真だけでは伝えられないこともある。

だったら、絵を使えばいい。

立体にすればいい。

映像にしてもいい。

素材も方法も、これからもっと変わっていくと思う。

大切なのは、どうやって作ったかではなく、

何を伝えたいのか。何を僕は考えているのか、その考えていることが作品に伝わっているか。

そこだと思う。

もう一つ、夢がある。

自分がいなくても作品が残っていくこと。

自分が撮った写真だけではなく、自分が考えてきたことや、つくってきたものが、誰かの中で生き続けること。

それは作品だけではないかもしれない。

一緒に作品を作った人。

写真を見てくれた人。

これから一緒に活動する人。

自分の作品をきっかけに、何かを始める人。

そういうものがつながっていく。

一人のアーティストの活動ではなく、もっと大きな流れになっていけばいいと思っている。

京都で生まれて、海外に住んで、また京都に戻ってきた。

写真を撮って、店をやって、音楽をやって、アートを作ってきた。

その時々で、やっていることはかなり違って見える。

でも、自分の中ではあまり違わない。

その時に興味を持ったものを追いかけているだけだと思う。

だから、これから何をするのかも、自分ではまだ全部決まっていない。

それでいいと思っている。

いつか、自分の作品を見た人が、

「この作品を見て、自分も何か作りたくなった、刺激を受けた」

と言ってくれたら嬉しい。

写真を撮りたくなってもいい。

絵を描いてもいい。

誰かと作品について話してもいい。

知らない場所へ行ってもいい。

何かを考え始めてもいい。

作品が、次の何かのきっかけになればいい。

それが、今の自分にとっての夢なのかもしれない。誰かのきっかけになること

自分が作ったものが、自分の手を離れて、誰かの世界を少しだけ動かすこと。

そのために、もっと写真を撮りたいし

作品を作りたい。

そして、まだ見たことのないものを見てみたい。

色々まだまだ挑戦したい